前々回のコラム、そして前回のコラムで金価格について書いていますが、あれからさらに金価格が下落を続けています。
金価格が下落を続けるという予想はしていなかっただけに、ちょっとショックです…。
今回は大きく予想を外してしまいました…。
さて気を取り直して金価格の値動きを見てみましょう。
2018.6.25 金買取価格
純金 インゴット
¥4,710-
2018.6.26 金買取価格
純金 インゴット
¥4,680-
2018.6.27 金買取価格
純金 インゴット
¥4,670-
2018.6.28 金買取価格
純金 インゴット
¥4,660-
このように大きく値を下げてきています。
前々回のコラム執筆時の金価格が、純金インゴット4850円でしたので190円も値下がりしています。
2数間程度でこの下落幅というのは、結構大きな動きだと思います。
前回のコラムでも書きましたが、この金価格下落要因は貿易戦争に由来していると思われますので、この金価格がこれからどう動くかは、アメリカと中国との貿易戦争に大きく左右される訳ですが、悪いことにこの貿易戦争にEUが絡んできてしまっています。
前回のコラムでは「貿易戦争は「アメリカの勝ち」で終わる事は間違いない」と書いたのですが、EUからの報復関税にハーレーダビッドソン(アメリカのバイクメーカー)が白旗を揚げてしまい、どうやらハーレーの工場をアメリカ国外に移すようです。
こうなりますと、「アメリカの勝ち」で間違いないハズだったこの貿易戦争がそうとも言えない可能性が出てきます。
しかしながら、私としましては、やはり貿易戦争は「アメリカの勝ち」という予想を維持したいと思います。
どういう局面を迎えればアメリカの勝ちと言えるのか、その時が来たらこのコラムで述べたいと思います。
しばらくは情勢を見守るしかなさそうです。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
前回のコラムで「いざ通貨危機となると大きく値を下げる可能性もあります」というような内容を書きましたが、通貨危機とは別の動きで大きく値が動きました…。
2018.6.16 金買取価格
純金 インゴット
¥4,770-
前日比-80円
これはアメリカと中国の「貿易戦争」というものに反応した結果だと思われます。
具体的には…
・1102品目、総額500億ドル(約5兆5300億円)の中国製品へ25%の関税をアメリカが課す
・120品目、総額10億ドル(約1100億円)のアメリカ製品へ15%の関税、豚肉とアルミニウムのスクラップ等(品目数不明)総額20億ドル2200億円のアメリカ製品へ25%の関税を中国が課す。
という内容です。
中国は第二弾、第三弾の報復関税を検討しているようですが、アメリカと中国の関税額を比べた場合、全く規模が違っていますので金額だけ見た場合、貿易戦争は「アメリカの勝ち」で終わる事は間違いないと思います。
ですので、アメリカと中国の貿易戦争に呼応してマーケットが反応しましたが、この反応は一時的なものであって今後はあくまでも各国の金利がマーケットに大きく作用するものと思われます。
とは言うものの、金価格はしばらく(少なくともサッカーW杯の間は)高止まりすると思っていましたので、前日比-80円には一瞬ドキっとしました。
ちょっとドキドキしながら週末を過ごすことになりそうです…。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
纏まった雨が降りましたが、ここの所、晴れ間が広がっています。
来週は雨が続きそうですが、梅雨らしい梅雨ままだ先なのでしょうか。
さて今日は「アメリカ利上げ」というお題です。
6月13日にアメリカでの利上げが決定しましたが、今回のFRB会議で注目したいのは「年内にあと2回利上げする」という利上げ予測の上方修正です。
これまでは「利上げがされるかされないか」が焦点でしたが、年内にあと2回利上げする事が確定的ですので、さらに金融政策が進むのは間違いない事となりました。
この利上げ加速が「経済への逆風となるのか」「経済成長を拡大させるのか」どのような影響が出るかは予測しかねますが、間違いなく言えるのは、新興国での通貨危機が起きそうだ、または、起きる可能性が高まっている、これは間違いないと思います。
アルゼンチンの通貨下落に始まり、トルコでも通貨危機のリスクが高まっています。さらに、イタリアでは国債が下落してきており今回のアメリカ利上げはこれらの動きを加速させていくでしょう。
これらを踏まえて金価格を見てみますと、
2018.6.11 金買取価格
純金 インゴット
¥4,790-
2018.6.12 金買取価格
純金 インゴット
¥4,830-
前日比+40円
2018.6.13 金買取価格
純金 インゴット
¥4,820-
前日比-10円
2018.6.14 金買取価格
純金 インゴット
¥4,820-
前日比±0円
2018.6.15 金買取価格
純金 インゴット
¥4,850-
前日比+30円
このように高い水準で推移しています。
この傾向はしばらく続くと思われますが、いざ通貨危機となると大きく値を下げる可能性もあります。
金インゴットなどは、一旦、マネーに替えておくのも良いかもしれません。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。